この記事では「特別サービス、どこまでやる?」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 特別サービス、どこまでやる?
この章では「特別サービス、どこまでやる?」というテーマを「特別サービスとは」と「福祉の限界」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 特別サービスとは
療育のお仕事をしていると、必ず特例を認めるかどうか迷う場面に出くわすことがあると思います。それはいわゆる「合理的配慮」など直接支援に関わることも含まれています。
しかし、合理的配慮は利用者本人の特性などに配慮が必要な場合であり支援に含まれますが、例えば保護所の仕事の都合など直接本人と関係ないことで特別な対応を求められることがあります。
その部分でも「レスパイト」という考え方があり、保護者様のプライベートの時間を確保することも支援に含まれているといった考え方になります。
それでは我々支援者は何でもしてあげて、常に言われるがまま特別な対応をしなければならないのでしょうか?次項目では、その辺を考えていきましょう。
1-2 福祉の限界
私達のおこなっている障害児通所事業は福祉サービスで成り立っており、9割超が税金で賄われています。だからといって何でも屋ではありませんし、その多くが株式会社などの利益を追求することを前提とした企業がおこなっています。
また組織である以上、従業員との契約や営業時間も決まっており、出来ることは限られてくるというのが現状です。もっと言えば保護者様の仕事の都合があるように、事業所の支援者にもプライベートの都合があるのです。
つまりどちらかが優位なので「お客様は神様です」ではなく、支援を受ける側も支援者も対等の関係でありお互いの事情や決まりを許容して初めて契約が成り立つと考えています。
もちろん対等であるということは、我々には頂いている報酬に劣らないサービスを提供するのは当然のことですが「福祉だから何でもしてくれる」「税金使ってるんだからもっとやってよ」というのはお門違いだということです。
日本ではボランティア活動や寄付などがまだまだ足りていない状況です。故に税金だよりになっていますが、そういった意識から見直すのには大変な時間がかかりそうですね。
2 まとめ
さて、ここまで「特別サービス、どこまでやる?」という事で「特別サービスとは」と「福祉の限界」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
特別サービスとはなんなのか、またそれをどこまでおこなうべきか、おこなえるのかといったことが分かったかと思います。
また、私は過去に「「経営」と「福祉」の車輪│療育のお仕事」や「無意識の特例はやめましょう│コラム」や「手を出し難い…家庭環境の療育への影響│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。