過去記事で「支援の統一」について触れましたが、今回の記事はその続編となっています。
「支援の統一」をするには、ある意味個を消さないといけない部分もあり、今回はそこにある「個の想い」について考えていきたいと思います。
1 支援者の想いとは
療育の現場も、大きなカテゴリでみると「福祉の分野」に入っています。そして、この「福祉の分野」に従業員として入ってくる人の多くは、他の業種と比べても「自分なりの考えや想いを強く持っている方が多い」と感じます。
家族に障害を持っている方も少なくなく、自身が生活する上で感じていたことをベースに支援されてる方もいらっしゃいます。
1-1 チームワーク
この章の冒頭でも書いたような背景があることからスタートしていることもあり、チームとして「支援の統一」を図るのは簡単ではありません。
しかし、その想いがあるからこそ子どもと真剣に向き合ったり、積極的に仕事に取り組んでいるのも1つの事実です。
児発管はそのような個々の想いを聞いて、感じ、上手くそこを残しつつ「支援の統一」を図る必要があります。
それを否定してしまっては、そのスタッフが福祉で働くという「存在意義」がなくなってしまうからです。
1-2 個の力
私は「個の力」を否定するつもりはなく、それはそれで必要なものと考えていますが「協調性」「対象がいる」ということを忘れないで欲しいと思っています。
例えば活動をおこなう時の「仕切り」や「立案」なんかは「皆がやらないからやらない」ではなく、積極的に手を挙げて存分にこの力を発揮して欲しいと思います。
そういう「ボーダーライン」というか「切り替え」についても、言語化して共有しておくのが理想的と言えるでしょう。
「私はこう思う」「私はこうしたい」と「私」を軸に考えるのではなく、「この方が子どもは分かりやすい」「こうしたら子どもは混乱しちゃうな」など「子ども」を中心に考えていきましょう。
3 まとめ
さて、ここまで「支援者の想い」と「チームワーク」について考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
前回の「支援の統一」からの続編と位置づけていますが併せて読むことで、より理解が深まったのではないかと思います。
「支援の統一」をする事で「チームワーク」が育ち、場面によって「個の力」を発揮出来る事業所が作れると思います。
また、これはご家庭や学校でも同じことが言えると考えており、もっと大きく見て「事業所、家庭、学校の連携」にも置き換えることが出来ます。
「子ども達の将来を見据えた療育」をおこなっていく為の土台作りだと考えて、後回しにせずに今日から取り組んでいきましょう。
「支援の統一」に関しては別記事を書いていますので、そちらをご覧下さい。