子どもの好き嫌いはなおせる?│コラム

運営者:田中
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本日は、子どもの食べ物に関する「好き嫌い」について考えていきたいと思っています。

 

子どもの「好き嫌い」をなおすために出来ることはあるのか、趣向に対して事業所ではどのように対応しているのかを、私の経験から考えていきたいと思います。

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1 好き嫌いについて

まず初めにお伝えしておきたいのが、子どもの好き嫌いには理由がある場合が多く、一概に強制したり責めることは虐待と捉えられかねないので注意が必要です。

この記事では、子どもの「好き嫌いの原因」や「改善のためのアプローチ」「事業所での対応」などについて考えていきます。

1-1 好き嫌いの原因

単純に「味が好きじゃない」などの「趣向」による「好き嫌い」とは別に「嗅覚過敏」によって、食べ物の臭いが気になってしまう子や「触覚過敏」により口に入れたときに不快感を感じてしまう子がいます。

感覚過敏の子の場合は無理をさせても逆効果で、トラウマになってしまったりすることも予測されますので配慮が必要です。

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私も現場で「お米の臭いがダメな子」など色々な子と会いましたが、逆に「この匂いは大好きだから、匂いがたつよに温めて欲しい」などの要望もありました。

 

「弱みと強みは紙一重だな」と感じた瞬間でした。

1-2 改善のためのアプローチ

別記事でも紹介しましたが、自分で丹精込めて作ったものには「愛着がわく」ということから、クッキングの中に食育を取り入れてみたり、レンタル農園などで「野菜を育てる」ということもやってきました。

農園は出来た野菜を収穫して家庭に持ち帰って料理して貰ったのですが「苦手な野菜を食べたんです!」とご家族からも喜ばれたとても良いプログラムでした。クッキングに関しては、事業所でも家庭でも簡単に導入することが出来、ほとんどの人が子どもに教えることが出来ると思う、良いプログラムです。

私自身はアプローチの方法はいくらでもあるし、改善の手助けは出来ると思っています。しかし、それにはご家庭や学校での協力が必要となり、ご家族にもそれなりの負荷がかかってしまいます。

また時間もかかる事なので、急に負荷を与えて「嫌々」になってしまわないように、本人の状況やバランスを見て取り組む必要があると思います。

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下記にクッキングや食育に関しての過去記事のリンクを貼っておきますので、是非そちらも読んで参考にしてみてください。

1-3 事業所での対応

「事業所ではどういう対応をしてるの?」と思われる方もいると思いますが、感覚過敏やアレルギーなどの原因がハッキリしていて「食べれないもの」に関しては、私の事業所では出来る限りのことはしています。

ただし「このおやつ好きじゃないから変えて」という「趣向」が理由で「食べられるけど食べないもの」に関しては交換などはしていません。

事業所では集団行動をしていて「全員の要望を叶えることは出来ない」のが1つと「それもSST」になると考えているからです。これから先社会にでたら「何でもありではない」ですし、自分の行動がどういう結果をもたらすのかを学ぶ良い機会だと捉えています。

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この対応に関しても、誤解を生む可能性があるので、連絡帳などによる事後報告も必要ですが「契約時」や「個別支援計画の説明時」に療育の方針と併せて、児発管から保護者様に説明しておいた方が良いでしょう。

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2 まとめ

さて、ここまで「好き嫌い」について見て来ましたが、いかがだったでしょうか?

「好き嫌い」は単純にわがままだけではなく原因があること、アプローチの方法もあるけど周囲の協力が必要なこと、わがままに関してはSSTにつなげていく事などが学べたのではないかと思います。

本文中でも書いていますが、本人含めて周囲の協力者にはある程度の負荷がかかったり、時間もかかることです。また、無理をさせても逆効果になってしまい「二度と食べない!」となってしまうかもしれません。

今できる事をバランスよくおこなっていきましょう。

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「今できる事」とは「今は敢えてしない事」も含まれています。

 

「子ども達の将来を見据えた療育」を念頭に置き「今できる事」をおこなっていきましょう。

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