この記事では「協力プレイ!手押し車」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 協力プレイ!手押し車
この章では「協力プレイ!手押し車」というテーマを「療育への取り入れ方」と「療育的な視点」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 療育への取り入れ方
手押し車を療育へ取り入れるにはチームワークや順番を守ることなどは大前提にありますが、運動能力的にも体幹がしっかりとしてきて「手押し車」の形が保てるようになってきてから取り入れる方が望ましいでしょう。
また活動中は一輪車の形で手のひらをしっかり地面につけ身体を支えることがで きているかを確認し、支える方の子どもは両手で相手の足首をしっかり握っているかを確認しましょう。
進む方向が分かりにくく混乱することを避けるために床にテープを貼るなど工夫をすることで、活動がスムーズに進み事故のリスクも軽減できるでしょう。
1-2 療育的な視点
自分の体重を腕で支え、腹筋を使って体制を維持したり、相手の足を持ち上げる方も手の力を使います。ただそれだけでなく、相手の動きを見ながら歩くスピードを調整したり、焦る気持ちをコントロールしたりするチームワークを育てられることが期待できます。
またスタートした途端にすぐ崩れてしまう子どもに対しては、太ももの辺りを持ってあげ するとよいでしょう。 足の重さの分の負担がなくなり手で支持しやすくなります。足を持っている子どもは、相手の進む動きを感じながらスピードを調整する必要があり、これは直接、身体を触れ合った状態でのコミュニケーションとなり、大切な成長の段階を踏んでいると言えるでしょう。
発達にはそれぞれの段階があり、飛ばし飛ばしでは中々身につきにくいこともあります。その凸凹のならしていくのが療育的ではないでしょうか。
2 まとめ
さて、ここまで「協力プレイ!手押し車」という事で「療育への取り入れ方」と「療育的な視点」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
手押し車を療育プログラムに取り入れる時の留意点やどのような視点で指導員が見ていけば良いのかが分かったかと思います。
また、私は過去に「サーキットトレーニングのアイディア│療育プログラム」や「感覚統合~トランポリン~│療育プログラム」や「感覚統合!サーキットのヒント│療育プログラム」や「今注目!感覚統合と運動プログラム│療育プログラム」や「家庭で出来る感覚統合~投げる~│療育プログラム」や「絶対オススメ!!ダンスの魅力│療育プログラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。
3 参考文献
乳幼児期の感覚統合遊び 保育士と作業療法士のコラボレーション
加藤寿宏/監修
高畑脩平/編著 田中佳子/編著 大久保めぐみ/編著