本日は「ながら支援」について考えていきたいと思っています。
「ながら支援」と言われてもよく分からないと思いますが、その辺から考えていきましょう。
1 ながら支援とは
ながら支援とは、そのまま「〇〇しながら支援する」こと。なのですが、実際にそんな言葉が世の中で使われているかは分かりません。
しかし私は本業の事業所でよく目にしており「どうしたものか…」と考えています。
私の言う「ながら支援」は大きく分けて2つのパターンがありますので、具体的に見ていきましょう。
1-1 職員が〇〇しながら、支援する
私の個人的な意見としては、現在の体制やニーズを考えてもせざるを得ないと考えています。
例えば「複数人で見守りをしながら記録をする」や「宿題の進捗を見つつ集団の見守りもしている」など、そうしなければ、職員が足りないし、それが出来ることが1つのスキルだと考えています。
ただ、なんでもかんでも1人で背負い込んでしまうのもまた違うと考えています。「適材適所」という言葉があるように、適切な人材を適切な所に配置し、より質の高い支援を目指すべきでしょう。
場面によってはやるべきではないこともあって「トイレ介助をしながら、別の子にとボール遊びをする」こんなことする人はいないと思うでしょうが、いるんです。
「出来るから全部やる」のではなく「ベストな選択」が出来るようになりましょう。
1-2 子どもが〇〇しながら、支援を受ける
これも時折見聞きすることですが、自分でご飯を食べれる子が泣いていたからと「動画を見せながらご飯を食べさせてあげる」や、食事中に立ち歩く子を追いかけて「滑り台の上でご飯を食べさせる」など、完全に子どもが王様になっているケースです。
このケースはで考えて欲しいのは「本当に、今食べなくてはいけないのか?」という事です。
上記のケースでは、子どもは30分後に自宅に送迎予定だったそうです。
「事業所としてやるべきタスクを消化したい」が最優先になっていて「子どもの気持ち」「タイミング」「誤学習」など「子どもの将来を見据えた療育」に必要な要素が後回しになっています。
私の考えでは、そこで誤学習してしまったり子どもの気持ちを無視することになるのなら「食事は今でなくても良い」と考えています。
2 まとめ
さて、ここまで「ながら支援」について考えできましたが、いかがだったでしょうか?
単純に「ながら支援」と言っても、対象や内容、場面によっては良くも悪くもなるとご理解頂けたと思います。
しかし現状の障害児通所支援を運営していくには、上手く取り入れ活用しなくてはならない場面もあると思いますし、それがスタッフとしての成長でもあると思います。
子どもに対しても「ながら支援」をさせておいて「なんで集中出来ないの?」は全くの的外れだと思います。