本日は「流し療育」について考えていきたいと思っています。
子ども達一人一人と向き合って「将来を見据えた療育」をおこなっていきましょう!
1 流し療育
「流し療育」とは、私の作った造語ですが、まだ経験の浅い支援者がやりがちな失敗ポイントなので、この記事で学んでしっかりと意識出来るようになりましょう。
1-1 「流し療育」とは
療育をおこなうには、やるべき事を頭に置きつつ進行していかなくてはならず、トラブルを予め予想しつつ対応策なども用意しながら進めます。
それだけならまだしも、子どもの様子を見つつ「適切なタイミングで進む」事が求められます。
人間は目に見えない「間(ま)」よりも、目に見える「タスク」を処理したくなってしまいます。支援者も人間ですから、同じことが起きますよね。
そうするとどうなるか…「私の時は子どもが言うことを聞いてくれない」「あの子指示入らない気がする」という発言に繋がって来たりしてしまいます。
つまり、自分のタスクに溺れてしまい子ども達のタイミングを見ることが出来ずに「流すように支援してしまっていること」を「流し療育」と呼んでいます。
1-2 対応策
それでは「じゃあ具体的にどうしたらいいの?」となりますよね。
支援者に1番意識して欲しいことは「待つこと」です。
これは簡単なようで意外と難しく「待てずに手を出してしまう」「支援者のタイミングで進めてしまい、子どもを置いてけぼりにしてしまう」「一人の子を待ちすぎて他の子の集中力が切れてしまう」など、適切な判断とコツがいります。
また、ただボーッと立っていても子ども達は見てくれません。私がいつもに指導する時は「空気をつくる」と表現してますが、子ども達に「あ、前見なきゃ」「やらなきゃ」と思わせる空気を作りましょう。
気付きを与えて、自発的に行動できるのがベストですよね!
2 まとめ
さて、ここまで私の作った造語「流し療育」を見てきましたがいかがだったでしょうか?多少のコツはいるものの、そんなに難しい理論でもなければ、経験で補えてしまうところもあります。
ただ、意識しないと「ついつい…」となってしまいがちなので、まずは意識してやってみることから始めましょう。
当事者も支援者も、せっかく貴重な時間を割いて取り組んでいる療育なので、良いものを提供したいですね。