まずはこれ!座ることの大切さ│療育プログラム

運営者:田中
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この記事では「まずはこれ!座ることの大切さ」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。

 

日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。

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1 まずはこれ!座ることの大切さ

この章では「まずはこれ!座ることの大切さ」というテーマを「なぜ座ることが必要なの?」と「座る練習方法」という項目に分けて考えていきたいと思います。

1-1 なぜ座ることが必要なの?

私は子ども達に療育をおこなう際に色々と考えるのですが、まず「この子は座れる子かな?」「この子は座れるようになるかな?」と考えることが多いです。目標とするゴールは子どもによってそれぞれ変わってくるとは思うのですが、その子なりに出来ることを最大限まで伸ばしてあげたいという思いで療育をおこなっています。

では、なぜ座ることが必要なのでしょうか?私は常々「将来を見据えた療育」をおこなって欲しいと書いていますが、それがここでも繋がってくるんです。

近い将来から考えていっても、学年が上がっていったり、中学、高校生となった時に学力以前に「授業に参加出来るか」というのは1つの基準になります。またそれは「人の邪魔をしない」「人の話を聞ける」といった「指示を聞ける」「ルールを守れる」と言ったことにも強い繋がりがあり、社会人になった時に評価が全然違ってくるのです。これは所謂一般の就職だけでなく、就労の場合も同じだと私は考えています。

運営者:田中
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同じようなスキルの応募者がいた時に、座って指示が聞ける人と10分座ってられない人、あなたならどちらを採用しますか?

1-2 座る練習方法

これは人の数だけ方法があるのではないかと思うのですが、私が療育の中で使ったことのある方法をいくつか紹介していきたいと思います。

①プログラムを提供する

ただ「座ってなさい」と言っても子ども達は直ぐに飽きてしまうので、最初は簡単な楽しいものからそして徐々にものの組み立てやプリントなどに移行していきます。

②時間を決める

10分集中して5分休むなど時間を明確にして提示しておきます。出来れば最初のうちは時計を置くなど視覚的に分かりやすくしておいた方が集中しやすいかも知れません。

③ルールを決める

「10分の作業中は私語はしない」「質問がある時は手を挙げて小声で話す」など、敢えて明確にルールを作って守ることが必要だと思っています。

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長期休みなど時間がある時は、30分くらいの動画を見せてその間は私語をせず座ってみるなどから始めることもあります。

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2 まとめ

さて、ここまで「まずはこれ!座ることの大切さ」という事で「なぜ座ることが必要なの?」と「座る練習方法」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?

座ることは約束を守れるかどうかの1つの基準となり、座れることから派生して子どもの将来のためになる事や、座るための練習のヒントや考え方が分かったかと思います。

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また、私は過去に「座っていられない子どもの「原因」と「改善法」│コラム」や「幼少期に身に付けておきたいこと3選│コラム」や「「般化」とは何か?学童期までにできること│コラム」や「子どもを王様にしてはいけない理由│コラム」や「療育の主役と主導権の関係性│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。

座っていられない子どもの「原因」と「改善法」│コラム
私もアセスメントやモニタリングをおこなう中で、よく相談を受けますが、これは本人の気持ちの問題だけではないんです。なぜ真っ直ぐ座っていられないのか、それは「筋緊張が弱いから」です。つまり筋の張り具合を一定に保つことが難しく、姿勢を保てないのです。また平衝感覚が鈍感な子は「自ら動くことで調整しようとしている」と考えられます。

幼少期に身に付けておきたいこと3選│コラム
私の考える「幼少期に身に付けおきたいこと3選」は「座っていられること」「挨拶出来ること」「愛される人であること」だと考えています。「いやいや、当たり前じゃん」や「それくらい出来てるよ」と思われた方『それは当たり前ではなく素晴らしいこと』です。すぐに子どもを褒めてあげてください。

「般化」とは何か?学童期までにできること│コラム
療育の目指すところとは、私は「般化」が1つのゴールだと思っています。「般化」とは、易しく解釈すると「覚えたことを無理に意識しなくても行える」といったところでしょうか。それこそが療育ラボのテーマとも言える「子どもの将来を見据えた療育」だと思います。

子どもを王様にしてはいけない理由│コラム
知らず知らずのうちに子どもが主導権を持って子どもの意思がルールになってしまっている事業所やご家庭について書いていす。子どもが王様になるとは大人が子どもの言いなりになっているという状況を指しています。王様になる理由や今後の事を具体的に考えていきます。

療育の主役と主導権の関係性│コラム
療育の「主役」は当事者である「子ども」ですが、「主導権」を持って子どもを導いていくのは「支援者」であると考えています。この記事では具体的な事例を交え、なぜ「支援者」「主導権」を持たなくてはならないのかについてもまとめていますので、参考にして下さい。