うちの子は座る姿勢が悪くて…
ピッとしなさいっていつも言ってるのに…
運営者:田中
上記のようなお悩みをお持ちの方は大変多いです。 私もアセスメントやモニタリングをおこなう中で、 よく相談を受けます。
しかし、これは本人の気持ちの問題だけではないんです。 誤った認識を正して、良い声掛けをしていきましょう。
1 真っ直ぐ座ってられない理由
座っていられないのには原因があります。本人に「やる気がない」「怠けている」わけではないこともあります。やるべきことが出来ていないからといって「原因を考えずに注意する」といった短絡的な療育は卒業しましょう。
その為にも、この章ではその「原因」を考えていきましょう。
1-1 原因
なぜ真っ直ぐ座っていられないのか、それは「筋緊張が弱いから」 です。つまり筋の張り具合を一定に保つことが難しく、 姿勢を保てないのです。また平衝感覚が鈍感な子は「 自ら動くことで調整しようとしている」と考えられます。
このような感覚や筋力の発達が遅いために姿勢が崩れてしまってい るのに「あの子は態度が悪い」「やる気がない」 とレッテルを貼られてしまう子が沢山います。私から見れば「 そのような状態でも座っていようとする意志がある」だけで、 素晴らしい事だと思います。むしろ褒めてあげて欲しいですね。
2 座っていられるようになるには
座っていられない理由が「本人のやる気」でないことはご理解頂けたと思いますが、だとしたらここで一つ問題があります。「本人の気持ちの問題」でないなら、座っていられるようになるには、やはり何かしらの訓練が必要となります。
この章ではその辺の部分を掘り下げていきたいと思います。
2-1 感覚統合
感覚を整えることで成長を促していくプログラムです。 児童発達支援などでも、 感覚統合プログラムを謳っている事業所は沢山ありますし、 本もたくさんあります。
私はいつも自前の本を職場に持っていっていますので、 1つ紹介しておきます。イラストも多く、 分かりやすくまとめてあり、 実際にすぐに出来そうな遊びがたくさん載っていて参考になります !
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2-2 体幹を鍛える
やはり全体の筋力が弱いと姿勢は安定しません。 なぜなら筋力が姿勢を保つパワーになるからです。 それをバランス感覚でコントロールするイメージです。
また体幹を鍛えることにより、末梢も使いやすくなります。 つまり手足も動きやすくなるという事です。一石二鳥というか、やって損はしないですよね。
2-3 気付きやすい環境
この部分は少し難しいのですが、例えば「姿勢を正しましょう」 と言われて、大人は分かるかもしれないですが、子どもは「?」 かも知れません。
「背中を背もたれに付けましょう」「手はお膝」「 顔は先生の方に」など具体的に分かりやすく伝えてあげましょう。
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またここで大切なのが「褒めること」です。「ダメ、出来てない」
3 まとめ
「真っすぐ座ってられない理由」「座っていられるようになるには」という部分に焦点を当ててきました。座ってられない理由は「子どもの意思だけではない」「支援の仕方によって改善が期待できる」ということがお分かり頂けたのではないかと思います。
子どもは大人の気づかないところで頑張っていたりするものです。
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今回記事はいかがだったでしょうか?
私が児発管として現場で子ども達を見ていて思うことは「 ゆっくりだけど成長しない子はいない」という事です。
子どもは皆、可能性を秘めて成長しています。 それに気付ける支援者になりたいですね。