この記事では「本当の愛情!?嫌われ役の思い」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
嫌われ役の思い
この章では「本当の愛情!?嫌われ役の思い」というテーマを「嫌われ役の役割」と「本当の愛情」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 嫌われ役の役割
嫌われ役と言葉にしてしまうと大袈裟な感じがしてしまいますが、子どもの成長のため、将来のために、言いたくないことや子どもに負荷がかかることをあえて言わなければならない場面が必ずあると思います。
しかし現状、そこから逃げて「表面上の優しい人」でいたい支援者や保護者様が増えているように感じています。それは言ってしまうと子どもから嫌われてしまうんじゃないか、嫌われたくないと言った支援者の歪んだ考えから来ていることが多く、また子どもとしても言われない方が楽なので「表面上の優しい人」になつくところがあります。
本当は言ってあげる方が愛情や優しさを持っているのですが、子どもに今の時点でそれに気付きなさい、というのは無理な話ですよね。
それでは次項目では、嫌われ役をやるということ、つまり本当の愛情とはなんなのかを考えていきたいと思います。
1-2 本当の愛情
嫌われ役になるということは子どもの将来を見据えて言い難いことも伝えてあげられる人であり、報酬をすぐに求めない人の事であり、それが出来ることが本当の愛情の1つだと考えています。
報酬をすぐに求めないというのはピンと来ない方もいるかもしれませんが、支援者側の報酬とは「療育を受けてよかった」「あの指導員に会えて良かった」という感謝にも似た想いだと思っています。しかし、それを得るために甘やかしたりものを沢山あげたり表面上の優しさで、その場しのぎをしてしまう方が本当に多くいます。
今はそれでお互いにいいかも知れませんが、子どもの将来のこと考えていますか?このまま成長した時にどうなるか想像していますか?と問いたくなります。実際にそういう方に話を聞いてみると「自然と成長するでしょ?」「大きくなればみんな出来るから」「なんとかなるよ(笑)」と、いった考えの方が多くいました。
そのためには事業所に来る子どもだけでなく、モニタリングや日々の情報共有の際に保護者様にも「将来を見すえた療育」というのを植え付けていき、指導する必要があると考えています。
楽観的な考え方も時と場合により必要な要素ではありますが、将来のことに関しては「困るのは子ども」ですし、大人になって今より何倍も「苦労するのも子ども」だということを忘れては行けません。
大人にとってはその場しのぎで、子どもとwin-winだと思っているかも知れませんし、何とかなると思ってるかもしれませんが、よく考えてください。
それはただの「賭け(ギャンブル)」です。何よりも大切な子どもの将来をギャンブルで決めていいのでしょうか?
2 まとめ
さて、ここまで「本当の愛情!?嫌われ役の思い」という事で「嫌われ役の役割」と「本当の愛情」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
嫌われ役とは「子どもの将来を見すえて言い難いことも伝えられる人であり、報酬をすぐに求めない人」だということ、また本当の愛情とは今だけじゃなく、その子どもの人生のために今を犠牲に出来ることだと言うのが分かったかと思います。
また、私は過去に「厳しさと優しさの関係性│コラム」や「厳しさと優しさと甘さ│コラム」や「将来の為!ダメなものはダメと伝える強さ│コラム」や「仲良くなろう!ベースは信頼関係│療育プログラム」や「優しさが原因の誤学習│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。