子どもがいつまでも抱っこを求めてくるけど…抱っこって何歳くらいまでしていいの?
本日は上記のような「抱っこ」についての疑問を考えて見たいと思います。
今回は男女間のスキンシップ問題には触れず、そこの部分は別記事で書きたいと思います。
1 抱っこ
この章では「抱っこ」の効果から卒業のタイミングまで、幅広く考えていきたいと思っています。
1-1 抱っこの効果
この項目では、抱っこで得られる効果について書いていきます。
①安心感を得られる
子どもは抱っこすることで愛情を感じ、安心感を得ることが出来ます。
子どもは「心臓の音」を聞くことで安心感を得るとも言われていますね。
②信頼感が増す
愛情を感じ安心することで、大人に対して信頼感が増します。
「泣いてすぐ抱っこすることで、泣き止むまでの時間が短くなる」というデータもあるようです。子育てもスムーズになりますね!
③自立心を促す
信頼感が増すことで「不安から立ち直るという経験を重ねる」ことで、更に「安心」と「信頼」が増し、新たなチャレンジや自立心を促すことができます。
安心感を得ることでチャレンジする「勇気」を得られます!
④発達への影響
成長ホルモンの分泌や脳神経の発達など発達へのポジティブな影響があるとされています。
機嫌も良くなり眠気を誘うとも言われていますね!
1-2 抱っこの卒業
この項目では、抱っこを卒業するタイミングについて考えていきたいと思いますが、私の体感では小学校に入学するタイミングで卒業するのが多く感じます。
この仕事をしていると、抱っこを卒業出来ずに小学生になってもいつまでも甘えて抱っこを求めてくる子もいます。
例えば「知的」や「愛着障害」など、子どもの状況により違って来る部分はあると思いますが、基本的には年齢相応の対応を心がけるべきだと思っています。
初めから役割分担があり「甘えさせる人」となっていれば良いのですが、甘えてくる子どもが「可哀想」など、個人の感情で勝手な行動はしないのうにしましょう。
2 まとめ
祖父母から「抱き癖」がつくから抱っこはしない方がいい等と言われたことはありませんか?
現在の研究ではそんな心配はせずに、抱っこはした方が良いと言われていますし、沢山甘えた子どもの方が「自立」が早いとも言われています。
前章でも書いていますが、子どもの状況によっても変わってくることで、下手な対応をすると「必要な愛情が得られない」ことにもなりかねません。
ご家庭や学校とも連携をして、今必要な支援を共有することも大切になってきます。そこで得た情報を事業所内でも共有し「同じ対応」をしていきましょう。
ここまで「抱っこ」について考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
この抱っこに関しては「抱っこして欲しい子ども」と「可愛がりたい大人」の需要と供給が満たされる構図となります。
しかし「子どもの将来を見据えた療育」の視点で見た時、その子の将来の為になっていますか?親も含め、子どもが人生を全うするまで大人は寄り添えな可能性の方が圧倒的に高いです。
そうなった時に自立して社会参加出来るように、今の支援を考えていきましょう。