この記事では「ちょっとのリスク、ちょっとの意識」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 ちょっとのリスク、ちょっとの意識
この章では「ちょっとのリスク、ちょっとの意識」というテーマを「事故の前兆」と「事故を防ぐには」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 事故の前兆
療育ラボをお読みの皆様の中に「事故は突然起きるものだから防ぎようがない」と思っている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
唐突な事故がないとは言いきれませんが、実は事故が起きるにはある法則があると言われていて、それは「ハインリッヒの法則」というものです。
ハインリッヒの法則とは、1件の重大事故が起きるには、重大事故にならなかった29件の軽微な事故があり、さらにその前には事故寸前だった300件のヒヤリハットがある、というものです。
つまり、重大な事故が起きてしまったということは、300件ものヒヤリハットを見逃しているか、もしくは気付いたけど改善していなかったということが考えられるわけです。
この当たりまで来ると、次項目の事故を防ぐ方法が閃いた方もいるんじゃないでしょうか?
次項目では、その辺を詳しく見ていきましょう。
1-2 事故を防ぐには
前項目でも書いたように重大な事故がおきるには300件ものヒヤリハットが潜んでいるんです。つまり、このヒヤリハットに対する考え方や取り扱いの仕方で事故を起こさないように出来ることが期待出来ます。
では、ヒヤリハットをどのように考え、扱えば良いのかのポイントを整理してみましょう。
①認識すること
ヒヤリとした、ハッとしたという認識を持ちましょう。事業所としても「ヒヤリハットが起きないことはない」「ヒヤリハットに気付いた事を評価する」ということを明確に伝えておくと良いでしょう。
②共有すること
気付くだけでは個人単位で終わってしまいますが、記録し共有することでヒヤリハットに気付かなかった人も同じ認識を持つことが出来ます。
③繰り返さないこと
共有しても行動に移さないと効果は薄くなってしまいます。繰り返さないように出来たかどうかではなく、意識して行動する過程が大切ですね。
このようにちょっとのリスクをちょっと意識することが子ども達の安全を守ることに繋がっていきます。
自分が意識することは今日から出来ますので、是非行動に移してみて下さい!
2 まとめ
さて、ここまで「ちょっとのリスク、ちょっとの意識」という事で「事故の前兆」と「事故を防ぐには」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
事故の前兆をハインリッヒの法則に当てはめてみると、大きな事故が起きる前には29件の警備な事故と300件のヒヤリハットが潜んでいること、そのヒヤリハットに対する考え方や取り扱い方で事故を防げる可能性があることが分かったかと思います。
また、私は過去に「「出しっぱなし」の子どもへのリスク回避│コラム」や「境界線を引こう!ハイテンションの限界│コラム」や「落ち着いて!その1歩前で気付こう│コラム」や「視野を広げた療育をしよう│療育プログラム」や「意識の低さは視野の狭さ│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。