ADHDのある子どもとの関わり方│療育プログラム

うちの子は注意しても聞かなくて困ってる。
上手く注意が出来なくて悩んでる。
運営者:田中
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上記のような悩みをお持ちの方や、潜在的に感じているけど悩みに気付けていない方も多くいます。

 

今回はADHDのある子の関わり方を紹介していきたいと思います。

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1 ADHDとは

注意欠如・多動症(ADHD)とは
発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)といった特性があります。多動性−衝動性と不注意の両方が認められる場合も、いずれか一方が認められる場合もあります。
出典:厚生労働省ホームページ
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ADHDのある子は、10人に1人はADHDというデータもある程にかなりの数います。「クラスに1人はいるソワソワと落ち着きのない子」などと表現されたりしますね。

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2 関わる上で意識しておきたいこと

発達障害など全般的に言えることですが、本人は頑張っていても上手くいかない事も多く「叱責」され「自己肯定感の低下」を招き「挫折」してしまう子が本当に多くいます。
また「間違った行動」が通ってしまった事で強化され「誤学習」してしまっていて、本人に自覚がない場合もあります。
支援者が適切な関りを持てば、出来ることも多くもっと伸びていきます。

2-1 本人を否定しない

本来は「行動」に問題があるのであって「本人」に問題がある訳では無い、と考えます。なので「行動」を修正すれば、本人を否定する必要はないんです。
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この部分はすごく大切なところです。過去の記事でも学びましたが、自己肯定感を下げてもなんのメリットもありません。

2-2 感情的にならない

「叱る」際に感情的になってしまうと、それは「怒っている」ことになります。子供のためではく、イライラしている自分の感情をぶつけ、自分の気持ちをスッキリさせたいだけです。
それでは子どもの為にならないどころか、最終的には虐待に近いところまで発展するケースもあります。あくまでも子どもファーストです。子どもをストレスのはけ口にして、サンドバッグにしてはいけません。
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「うちの事業所は絶対に叱りません」などと最近見かけますが、それもまたケースバイケースだと思います。明らかに「やってはいけないことは、そのタイミングで注意すべき」です。

 

それこそが誤学習を防ぐ1つの方法だと思います。極端すぎる甘やかしを売りにしている事業所は「知らない人を食い物にしている」か、もしくは「事業所も分かっていない」んだと思います。

2-3 TPOを考える(時と所と場合)

子どもに注意をする場合緊急性がなければ、やはり個別に話しましょう。なるべく人目のつかないところで、穏やかに静かに伝えることが大切です。自分が叱られてる所を注目されると公開処刑のようで「自己肯定感が下がる一方」です。その際には子どもの動きを止め目を見て話せるといいですね。
注意しておきたいのは、完全に個室に連れて行って鍵をかけてしまったり、男性職員が女の子と個室で2人になる事は、また別の観点から虐待を疑われたりしてしまうので注意しましょう
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子どもの行動で「何が緊急性があって、何が重要なのか分からない」スタッフがいる事業所は是非研修をしてください。研修で使える「問題行動のマトリクス」のテンプレートを無料でダウンロード出来るようにしましたので、ご利用ください。使い方はダウンロードページに書いてあります。

 

タイムマネジメントなどで社内研修のために作ったものを今回は流用しています。タイムマネジメントについても今後記事を書けるようにします。

  ※下記リンクからダウンロード出来ない不具合を改善しました。(2022.01.24)

2-4 出来た事を褒めていく

ABAの記事でも学びましたが「やって欲しくない行動」を強く叱っていくと行動自体を消去してしまいます。つまり「怒られるからやりたくない」となってしまいますね。
それよりも「出来たこと」を盛大に褒めましょう!過去記事でも紹介した「ごほうびシール」を使ったり、わざと大きい声で「〇〇くん、これ出来てるよ!すごいねー!」と呼びかけ、聞こえたスタッフみんなで褒めるなど「良い行動をしたら注目される・褒められる」という「成功体験」を積み重ねていきましょう。
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3 まとめ

ここまでADHDの特徴やかかわり方を書いていきました。ADHDの子どもの特徴として、知的にも能力的にも遅れが少なく行動だけが目立てしまいがちです。なので理解の少ない大人の中では「あの子は変わってる」「なんでやらないの?」「遊んでばかりでサボってる」というレッテルを貼られて生きている子が本当に多いです。

本人にやる気があって「勉強頑張りたい」と心から思っていても、授業中でも衝動的に思ったことを声に出してしまったりするんです。だから特性を認め、支援が必要なんです。

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いかがだったでしょうか?
私の同僚や非常勤さんでも「叱るのが1番出来ない」と言う人は本当に多いです。その中には「嫌われたくない」「かわいそう」などと、子どもファーストになりきれてないのが原因な事が多いように感じます。
また「叱る人」がいれば「フォローする人」もまた必要です。療育は適材適所のチームプレイです。まずはその人にあったことから関わって頂くのがいいと思います。
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