今回は「療育プログラム」カテゴリのまとめページを作りました。
初回ということもあり「概念的」な考え方を中心に紹介していきます。
1 療育の考え方
療育の考え方と聞いて皆様は何を思い浮かべましたか?「療育プログラム」カテゴリで記事を書く際は、今回のような「概念的」な考え方の記事と、実際に現場で使える「プログラム」「活動」の2種類を意識して書いています。
今回は「概念的」な方の記事で「療育とは」「早期療育」「ADHD」についての記事を紹介していきたいと思います。
1-1 療育とは
この記事は私が、この「療育ラボ」を初めて一番初めに書いた記事です。「療育ラボ」というからには、まず私の考える「療育とは」をお伝えしておかなければ、という想いから書いた記事で、個人的に非常に思い入れのある記事となっています。
①なぜ療育は必要なのか
療育を受けることで、当事者自身が社会でどのように生きていけばいいのかを学び、自身にあった生き方を学ぶことにより「生きやすくなる」と言えます。また、当事者なりの社会参加が出来るようにトレーニングし、ネットワークを広げることができます。
②療育の種類や施設
この記事でも触れている「療育にはどんな種類があるのか」ということや「どういうところで療育を受けることができるのか」を書いています。
③子どもとの向き合い方
私が「療育とは」という記事で一番お伝えしたいことは「療育とは、子どもの将来を見据えておこなうこと」だということです。根幹にそのことがあり、その周りに「ABA」などの考え方があり、その枝先に「活動プログラム」があるイメージです。
いかがだったでしょうか?
療育とはなんなのか、療育の必要性が分かって頂けたと思います。
この記事はまとめページなので、ざっくりとしか書いていませんが気になった方や、もう少し詳しく見てみたい方は、下記のリンクからご覧ください。
1-2 早期療育の4つの効果と注意点
私が児発管として現場で相談を受ける中で「保育園のころから指摘されていたけど、そろそろ手が付けられなくなってきたから…」といった方が意外と多くいます。
せっかく「保育園の先生が気付いてくれてた」のに「早期療育を受けられるチャンスだった」のに、非常にもったいないなと思ってしまいます。それぞれに事情があるのは分かっていますので、責めることは言いたくないですがチャンスを先送りしてしまっています。
①早期療育の4つの効果
「子どもが最も成長する時期」である幼少期に療育を受けることでより大きな成長が期待できることに加えて、「家での関わり方も分かり誤学習を防ぐ」ことにも役に立ちます。本人と一緒に保護者様も学んでいけることで、より質の高い子育てができると考えています。
また「横のつながりが出来る」ことにより、孤独の中悩むのではなく「ママ友」や「支援者」に相談したり、ともに支えあえる仲間に出会えることも期待できます。
それらを集約し「保護者様も安心を得られる」と考えています。「質の高い子育て」「家での関わり方」「仲間」が期待できるのであれば、保護者様も安心できますよね。
②早期療育の注意点
早期療育をおこなう上での注意点としては「負荷をかけ過ぎないこと」は誰しもが思いつくと思いますが、逆に「支援者の手の出し過ぎ」にも一定の配慮が必要です。
何でもやってあげていては「やってもらえるもの」と誤学習してしまうのは当然です。生活の中で家族がそこまでの配慮をするのは中々酷な面もあります。そういった時は、やはり我々のようなプロを使っていただきたいと思います。
極めつけは、今の日本社会ではこの早期療育は無料で受けることが出来るということです。保育園が無償化した際に、一緒に無償化されているんです。特に最近では、児童発達支援も送迎付きが当たり前になってきています。想いがあって行動をおこせば誰でもサービスを受けられるんです。
いかがだったでしょうか?
「早期療育の大切さ」や「なぜ早期療育を受けないと勿体ないのか」が分かって頂けたと思います。
この記事はまとめページなので、ざっくりとしか書いていませんが気になった方や、もう少し詳しく見てみたい方は、下記のリンクからご覧ください。
1-3 ADHDのある子の関わり方
ADHDのある子の特徴として「落ち着きがない」「注意力散漫」というのは有名だと思いますが、その子に対して部屋の奥から「そんなことしたら、危ないよ」と声をかけたとして、子どもに届くでしょうか?それは子どもが聞く耳を持たないのが悪いのでしょうか?
①ADHDとは
上記のような話をすると「ADHDの特性をよく知り、注意しよう」となりがちなのですが、私はもう一歩踏み込んで欲しいと思います。「ADHDの特性」ではなく「その子自身を知って、対応して欲しい」のです。
②関わる上で意識しておきたいこと
「本人を否定しない」「感情的にならない」「TPOを考える(時と所と場合)」「出来たことを褒めていく」というポイントを押さえた上で関りを持って欲しいと思います。
ここで書いていることは「ADHDに関わらず」なのですが、なぜここで取り上げるのかというと「ADHDの子は誤解されて、レッテルを貼られてきている」ことが多いからです。どれも逆のことをすると自己肯定感が下がってしまいますが、それを多くの場面で体験してきているのがADHDの子ども達に多くいるんです。
知的に遅れがなく、見た目にも分かりにくい「せっかち」「おっちょこちょい」「落ち着きがない」で済まされてしまうような子が多くいます。そんな子達の自己肯定感を上げて、良い形で取り組めるような環境を提供して欲しいと思います。
いかがだったでしょうか?
「ADHDの特性」や「その子達の置かれがちな立場」また「どのような関わり方をすると最もその子のためになるのか」がご理解頂けたと思います。
この記事はまとめページなので、ざっくりとしか書いていませんが気になった方や、もう少し詳しく見てみたい方は、下記のリンクからご覧ください。
2 まとめ
「療育」「早期療育」「ADHD」にスポットを当て、療育を考える上での基礎中の基礎「根幹」の部分を紹介できたかと思います。この記事は各記事の目次を基に構成していますが、この記事だけでは分かり切れない部分はボリューム的にも当然あると思います。せっかく「療育ラボ」に辿り着いたのですから、そこで終わりにしないで、是非リンクから本記事をご覧になってください。
他にも「コラム」「療育のお仕事」「専門用語解説」などの多彩なカテゴリーの記事をご用意しています。まとめ記事もまだまだこれから増やしていく予定ですので、引き続きご愛読宜しくお願い致します。
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