この記事では「境界線を引こう!ハイテンションの限界」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 境界線を引こう!ハイテンションの限界
この章では「境界線を引こう!ハイテンションの限界」というテーマを「ハイテンションの限界」と「境界線を引こう」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 ハイテンションの限界
子ども達と接する時に楽しませてあげたいと思うのは、この仕事をしていれば皆様思うところではないかと思いますが「子どもがハイテンションになる」ということを1つの判断材料にしてしまい、間違った方向に子ども達を導いてしまっている人を見かけることがあります。
正直な話、子どもを楽しませて限界までテンションを上げることはやろうと思えば割と簡単に出来るんです。しかしなぜそれをやらないかというと、収集がつかなくなるからです。その場の状況に収集がつかなくなるというのは、言い換えると「その場をコントロール出来なくなる」ということです。
それはつまり、怪我や事故のリスクが上がり、子ども同士のトラブル、体調管理の観点から見てもいい事はありません。また、次のプログラムへの切り替えや帰りの車の中まで引きずってしまったり、子ども達が今まで頑張って積み上げてきたものを発揮させない状況を作ってしまうことになります。
もっと良くない事業所では、指導員が子ども達のテンションを上げているのに、コントロール出来なくなると「切り替えができない!」「声が大きすぎる!」などと子ども達を叱っています。これでは本末転倒なので、私は子ども達のテンションには境界線を引くべきだと考えています。
次項目ではテンションの境界線について、もう少し具体的に考えていきたいと思います。
1-2 境界線を引こう
前項目で「テンションに境界線を引くべきだ」と書いていますが「ここを超えると収集がつかなくなる」という基準を決めて、逆に子ども達のテンションがそれ以上上がらないようにコントロールするということです。状況やプログラムのねらいによりますが、その境界線を超えないようにその付近でテンションを保てるのがベストかもしれません。
しかし、子ども達のテンションは目に見えるものでは無いので「これくらいで境界線を引いておきましょう」と簡単にお伝えすることは出来ません。事業所毎にミーティングをしたり、話し合い基準を作るしかないと考えています。
私は何を考えて境界線を引いているのかというと、同じく目には見えない「声の大きさ」を「ぞうさんの声」「ネズミさんの声」や「数値化」するようなイメージも1つの方法だと思いますし、テンションの上がりやすい子どもやトラブルを起こしやすい子どもを「あの子が走り出したら一旦落ち着こう」みたいな基準にする方法も有りだと思います。
恐らく多くの皆様は感覚でおこなっていて上手くできているのだと思いますが、後輩や新人を育成する時にも伝わりやすいので「数値化」や「言語化」することもしていって欲しいなと思います。
2 まとめ
さて、ここまで「境界線を引こう!ハイテンションの限界」という事で「ハイテンションの限界」と「境界線を引こう」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
子どものハイテンションを楽しさの基準にするのは間違っていて、テンションを上げすぎると様々なリスクが増してしまうこと、またテンションが上がり過ぎないように境界線を引き、その場をコントロールするヒントも分かったかと思います。
また、私は過去に「落ち着いて!その1歩前で気付こう│コラム」や「同じ土俵に乗らないで!視野を広く持とう│コラム」や「車での過ごし方│コラム」や「子どもにのまれる大人│コラム」や「後手に回った支援者の責任│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。